about clinic

診療について

血液・腫瘍内科

当科は、昭和55年福井医科大学内科学第一講座として開講以来、造血器悪性腫瘍、特に白血病の化学療法を得意分野とし、抗がん薬研究を専門とする全国でもまれな内科です。教室員の多くは血液内科専門医であり、さらにがん薬物療法専門医・指導医も擁しています。平成26年に新築された北病棟7階には、内科学(1)血液・腫瘍内科として無菌個室17床、準無菌室8床を含む計32床を備え、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫を含むあらゆる血液疾患を診療しています。造血器腫瘍診療ガイドライン改定(急性骨髄性白血病担当)にも参画し、血液疾患全体を俯瞰して偏りのない診療を実践しています。また、北陸造血器腫瘍研究会を主宰するとともに、JALSG(Japan Adult Leukemia Study Group)、JCOG(Japan Clinical Oncology Group)リンパ腫グループ、W-JHS(West-Japan Hematology Study Group)など全国的な臨床研究グループに所属し、多くの新薬治験や臨床試験を通して、最適な治療を追求しています。固形がん領域では、原発不明がんや希少がん、重複がんにも対応し、多彩ながん薬物療法による個別化治療を提供するとともに、エキスパートパネル実施可能ながんゲノム医療連携病院としての中心的役割を担っています。さらに、県内唯一の骨髄移植認定施設として福井県の移植医療を牽引しています。病棟では、患者さんごとに教官、大学院生・医員、研修医がチームを組んで担当します。週1回、教授(診療科長)による回診に加え、薬剤師・検査技師を交えたカンファレンスで、一人一人の患者さんの診断と治療方針を綿密に検討しています。がん薬物療法のメッカとして「がんを薬でなおそう」を目標に、基礎理論とエビデンスに基づいた合理的な診療を実践しています。